米紙USAトゥデイは「中国が『一人っ子政策』を緩和するかもしれない」と題した記事で、 高齢化問題が日増しに深刻化する中、中国政府は一人っ子政策の緩和を考えざるを得ない状況に なっていると論じた。環球網が伝えた。 記事によると、現行の人口抑制政策に反対を唱える人口問題研究家の何亜福(ホー・ヤーフー)氏は、 11年には中国の5つの省で、夫婦のどちらかが1人っ子であれば子供を2人まで産んで良いという プロジェクトが試験的に実施されると述べている。北京や上海などでも12年から同様のプロジェクトが 始動し、13年か14年ごろには全国規模に拡大するという。 上海復旦大学の彭希哲(ポン・シージョー)教授は、「過去、われわれは人口の増加速度を 抑えることだけに力を注いできた。だが、それは想像よりはるかに複雑なことだった」と振り返る。 1979年に一人っ子政策が導入されてから、中国の出生率は明らかに減少した。だが、それと 同時に中国は高齢化の進行が最も速い国の1つとなったのである。 このほか、根強く残る「男尊女卑」の風潮により、男の子を欲しがる夫婦ばかりとなり、 女の子を妊娠しても中絶する事態も頻発。男女比のバランスが崩れ、正常範囲は103〜107対100で あるのに対し、中国国家統計局の統計によると、2009年の新生児の男女比は119対110だった。 香港浸会大学で中国の一人っ子政策を研究する邵一鳴(シャオ・イーミン)教授によると、 同政策を30年続けた結果、親の面倒を見る子供の数が十分ではなくなり、男女比のバランス崩壊により 1100万人もの男性が結婚できなくなっている。そのため、高額の罰金を払ってまで2人目を もうける夫婦が少なくない、と指摘した。 *+*+ レコードチャイナ 2010/09/10[16:11:51] +*+*
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